LIFE NOTE

基本に忠実に、お金・英語・ITの三つを軸に学び続ければ、人生割とうまくいくんじゃないかという仮説を立証しています。たまに、趣味のファッションや登山のことも書いたりします。

【まとめ】お金の流れでわかる世界の歴史~古代エジプト~

今回は『お金の流れでわかる世界の歴史』古代エジプト編のまとめです。

 古代エジプトは、3000年もの間、繁栄を続けていました。
その理由としては、「砂漠に囲まれていたから攻め入ることが出来なかった」「ナイル川の肥沃な土地の恩恵によるものだ」等と言われていますが、古代エジプト以降のエジプトは、平穏な時代を築けませんでした。

では、なぜ古代エジプトだけが繁栄を続けることが出来たのでしょうか?

 古代エジプトが繁栄した理由は「徴税システムの整備」にありました。
一般的に、国家を維持していくためには「徴税システムの整備」「国民生活の安定」が不可欠です。

 古代エジプトは中央集権的な国家制度をとっていました。
そのため、中央政府が国のすべての行政権、徴税権を持っています。その中で、徴税業務を担っていたのが「書記」と呼ばれる下級官僚です。
この徴税役人である書記を官僚としたことが、古代エジプトの繁栄に繋がっています。

 この時代の徴税業務は、外部に委託する、請負制という手法が主流です。
しかし、請負制では、徴税人は税を多くとればとるだけ自分の収入になるため、不正に税を取り立てるケースが頻発していました。

 徴税役人である書記を官僚とすることで、彼らには国家から定められた給料が支払われることになるため、不正に税を取り立てることが少なくなったのです。
また、徴税役人である書記を監視する機関もあったようで、不正な税の取り立てに対しては厳しい姿勢を見せていました。

 

 さらに、エジプトを収めるファラオ(王)は書記に対して、「慈悲ある振る舞いをせよ」と命じていました。
具体的には「もし貧しい農民が税を収められなかったら3分の2は免除せよ」「もし税が払えなくて万策尽きてしまっているような者には、それ以上追及してはならない」という決まりがありました。
これによって農民は無理に税を取り立てられることがなく、安定した生活を送ることが出来ます。

 このようにして、古代エジプト「徴税システムの整備」「国民生活の安定」を実現し、繁栄を続けました。

 しかしながら、古代エジプトも後半期になると、徴税役人たちが王の目を盗んで過重な税をとるようになりました。
その結果、ファラオはそれを埋め合わせるために、更なる重税を課し、過剰な税負担に耐えられない者が現れます。

徴税システムが崩壊した結果、国民の安定した生活も終わりを告げました。

 古代エジプトでは、神殿(アメン神殿)が強大な特権を持っていて、神殿に住む労働者は税金を払う必要がありませんでした。そのため、税を払えない人たちが皆、神殿に逃げ込みました。

 その結果、アメン神殿は大きな力をつけ、エジプトの中で独立国家のような立場となります。古代エジプトの末期には、王家の課税基盤は2分の1にまで減っていたそうです。弱体化したエジプトは、マケドニアアレクサンドロス3世に滅ぼされます(紀元前332年)。

【まとめのまとめ】

古代エジプトでは、書記という官僚が徴税権を持っていたため、安定した徴税が出来た。
→国家の繁栄には安定した徴税システムが必要である。

・しかし、その書記も時の流れによって腐敗した。
→集団内で監視し合うシステムが無ければ、いずれ腐敗する。
ex.企業の監査役

・集団に不満が生まれると、対抗勢力もしくは敵にそのスキを突かれる。
ex.企業内で不満を持った人の独立、ライバル会社の躍進
→集団に不満が蔓延している際は、仲間をつくって裏切るチャンスかも?



おしまい

 

 もっと詳しく読みたい方はこちら↓↓↓

 

『フロー体験入門』~好きを仕事にではなく、仕事を好きに~

 今回は、M.チクセントミハイの『フロー体験入門』を参考に

日常にフロー体験を取り入れる方法をご紹介したいと思います。

 

フロー体験とは

フロー体験とはそのことだけに集中している状態のことです。

 

プロのアスリートが「ゾーンに入った」というのを聞いたことがありませんか?

ゾーンに入ったときには、観客の声援も存在も意識の外になるそうです。

 

プロ野球選手の長嶋茂雄選手は「ボールが止まっているように見えた」といったことがありました。これは今でいうフローの状態だったのではないかと言われています。

 

フローはトップアスリートのような特別な存在しか体験できないと思われていますが、そのようなことはありません。

条件を満たせば、仕事にも家事にも車の運転にだって取り入れることが出来ます。

 

では、どのようにすればフローを体験できるのかを見ていきましょう。

 

フローを体験するには

 

フロー体験には下記の3つの条件があります。

1,明確な目標

2,即時のフィードバック

3,適切な難しさ

 

それぞれの条件に関して

・なぜこの条件なのか

・仕事で取り入れるなら、どのようなことが出来るのか

この二つを見ていきましょう。

 

1,明確な目標

人は目標が無いと集中力を保つことは出来ません。

「500m走ってください」と言われれば、ゴールがあるため

最後まで全力で走りぬくことが出来ます。

しかし、「私がOKというまで走ってください」と言われると

ゴールがわからないため、集中力を保つことは非常に難しくなります。

 

これを仕事に適応するなら、下記のようなことが出来ます

・目標を設定する

・それを数字などに落とし込み、明確なものにする

・それを達成するために必要なことを書き出す

 

目標が明確になることで、「この仕事は何のためにしているんだろう」という疑問や

「次は何を目標に頑張ればよいんだろう」という不安がなくなり

目の前のことに集中出来るようになります。

 

目標の立て方がわからなければ、上司や同僚に相談することがおすすめです。

人と相談することで、自分の視野からは見えていなかった新たな目標が見つかるかもしれません。

 

2,即時のフィードバック

人は、自分のしていることが合っているのか、間違っているのか不安に思います。

 完成形を提出してから、これは始めのところが間違っていると言われ、やり直しになるとすごくショックですよね。

そのため、フィードバックは速く貰った方が効果的です。

 

これを仕事に適応するなら、下記のようなことが出来ます

・上司に定期的にフィードバックを貰うよう頼む

・どのようにすればもっと貢献できるか尋ねてみる

・進捗状況をこまめに報告する

 

フィードバックを貰うようになれば、

自分の課題や求められているものが明確になります。

さらに上司からは仕事を改善しようとする、やる気ある部下に見えるという副次的な効果もあるので、評価アップにもつながります。

仕事を楽しもうとすることで、仕事の成功にもつながるのは非常に良いことですね。

 

3,目標の妥当性

自分にとって簡単過ぎることには、集中出来ません。

なぜなら、集中しなくても出来てしまうからです。

反対に、自分にとって難しすぎることにも、集中出来ません。

なぜなら、不安やストレスが集中を上回ってしまうためです。

 

これを仕事に適応するなら、下記のようなことが出来ます。

・仕事に取り組む前に、この仕事は本当に自分がすべきかを考える

・簡単すぎる仕事であれば、他の人に任せる

・難しすぎると思う仕事であれば、同僚と協力するなどして難易度を下げる

 

仕事の難しさを調整することで、高い集中力を維持することが出来ます。

簡単過ぎる仕事をしているときのような、無駄な仕事をしている感覚もありません。

難し過ぎる仕事をしているときの、無力感も感じません。

丁度よいストレスと集中度の中で取り組むことが出来ます。

 

自己目的的活動(Autotelic)を目指そう

自己目的的活動とは、それを体験すること自体が目的であるがゆえに、それ自体として行う活動です。

簡単に言うと、それをやる理由はなく、ただやりたいからやっている行動のことです。

 

多くの人にとってのゲームやスポーツが当てはまります。

サッカーが好きでしている人に対して「なぜサッカーをしているんですか?」と聞いても「楽しいから」や「やりたいからやっている」という答えしかありませんよね。

これが自己目的的活動です。

 

しかしながら、仕事となるとお金を稼ぐためや、周りからよく見られるためというような他の目的が出てきてしまいます。

 

最近はやりたいことを仕事にしようという言葉をよく聞きますが、苦労して入社した会社を辞めるのも、今の地位を捨てるのもそう簡単なことではないと思います。

 

それなら、今の仕事をやりたいことにしようの方が現実的に取り組めるのではないでしょうか。今の仕事を自己目的的活動になるように工夫してみようというのが私の考えです。

 

まとめ

フロー体験のための3条件

1,明確な目標を持つ

2,即時のフィードバックを貰う

3,適切な難易度のものに取り組む

 

この3つを意識していれば、仕事も遊びも集中して取り組むことが出来るようになり、より充実したものになるでしょう。

 

人はどんなことでも楽しむことが出来ます。

仕事は楽しくない、遊びは楽しいというような固定観念を捨て

それ自体が目的である自己目的的活動になるまで工夫してみてください。

 

フロー体験に関して、もっと詳しく知りたい方は下記の本

またはM.チクセントミハイの著書が参考になります。

 

おしまい

 

 

フロー体験入門―楽しみと創造の心理学

フロー体験入門―楽しみと創造の心理学

 

 

 

 

 

 

 

 

『無敵の思考』~ラクに幸せに~

 

はじめに

  なぜルールをつくるのか

これに対する最もわかりやすい解は「より良い人生を歩むため」です。

もう少し具体化すると「ストレスを減らすため」です。

 

人生は選択の積み重ねです。

どの学校へ行くのか、どの会社に入るのかという大きな選択もあれば

何時に起きるのか、何を食べるのかという小さな選択もあります。

 

これら全ての選択に対して毎回悩んでいるとストレスが溜まります。

そこで、前もって自分なりのルールを決めることでストレスを解消してラクに生きようというのが本著の考えです。

 

本著には21のルールが書かれており、その中でも自分が取り入れたいと考える3つのルールを紹介したいと思います。

 

「モノづくり」をする

 

消費者は一生幸せになれない

消費者とは「お金を使って幸せを感じる人」です。

そのような人が幸せになるには、お金を稼ぎ続けることお金を使い続けること

続ける以外に方法はありません。

 

しかしながら、この方法で幸せになるのは困難です。

なぜなら、お金を稼ぐ時間とお金を使う時間を削ると自分の時間がほとんど残っていないからです。(しかし、多くの人がこの道を歩んでいます)

 

これを抜け出すために必要なのが無料で幸せを感じられる方法を知ることです。

僕なんかは、天気の良い日に散歩したり、図書館で本読んだりするだけで幸せなので究極的には生活維持費用さえ稼げれば幸せに生きられます。

消費だけが幸せではありません。

 

そして無料で幸せになる方法の一つがリエーターになることです。

リエーターはモノを作る人です。

消費者はモノを買う人です。

もっと言えば、

リエーターとは「モノを作って幸せを感じる人」です。

消費者は「モノを買って幸せを感じる人」です。

どちらが良いかは明らかではないでしょうか。

 

リエーターと言っても、アプリをつくるとか職人になるとか難しいことを言っているわけではありません。

作成するモノは編み物でも、料理でもそれをつくることが楽しければなんでもOKです。つくることが好きなクリエーターになることが出来れば、お金が無くても幸せに生きることが出来ます。

 

それを買って本当に幸せなのか?

最近、人は自分の欲求に素直すぎるんじゃないかと思います。

「スマートウォッチが欲しい」→「お金を貯めて買おう」

「イギリスに行きたい」→「年末に行こう」

という思考をしているとお金を使ったときに短期的な幸せがくるだけになります。

 

そうではなくて、「なんでこれが欲しいんだろう?」「本当に欲しいのかな?」

という事を一度疑って見てください。

お勧めの方法は

これを買ったらどのようなことが得られるか?

それで得られるものは大体出来ないか?

この二つを問う事ですね。

 

僕も前までスマートウォッチが欲しいと思っていましたが、

何が得られるだろうと考えると「LINEの通知がすぐ見られる」と「話のネタになる」くらいしかないなあと思って購入をやめました。

要するに買い物から得られるものは期待しているほど多くないという事です。

 

「努力しないための努力」をする

怠惰な人のほうがプログラマーに向いているというのはよく聞く話です。

なぜなら、プログラミングでは自動化や再利用をすることで無駄を減らすことが重要だからです。

楽をして結果を出すことが一番なのです。

 

正しい努力をしよう

重要なのは結果です。

適当にリストアップした1000件に営業電話をかけて、10件のアポを取る人より、

精査されたリストの100件に電話をかけて20件のアポをとる人の方が優秀なのは明らかです。

 

これに対して、前者の方が多く電話をかけて頑張っていると評価する人はいません。

後者はリストを精査するという「努力しないための努力」をしています。

努力にも種類があって、その中でも正しい努力をしましょうということです。

 

このルールをつくるというのも「努力しないための努力」の一つです。

ルールを決めて、「それに従うなんて怠惰だ!人生にしっかり向き合え」

という方もいるかもしれません。

 

しかし、このルールを決めるというやり方は

些細なことにリソース投入するのをやめ、重要なことにリソースを投入するための手段です。長期的に役に立つこと、目的達成につながることにリソースを投入する。

これが正しい努力です。

 

買い物は「思想」と「機能」に分ける

人はなぜモノを買うのか?

この疑問に対して、思想と機能の2つに分けられます。

 

機能での買い物

こちらは機能的価値という言葉の通りです。

機能的価値。ないしは機能価値。当該ブランドが顧客・ステークホルダーに提供することができる、他が真似しづらい特別の性能や品質のこと。車なら、加速性能や静粛性、食品なら味や香り、舌触りなどのことである。ただ、これらが優れているだけではブランドにはなれない。情緒価値が必要である。

出典元:機能的価値とは | ブランディング用語集 | グラムコ株式会社

 

例えば、時計の防水性や洋服のストレッチ性などが機能的価値にあたります。

こちらが商品の基本的な価値となります。

 

思想での買い物

こちらは情緒的価値にあたるものです。

情緒的価値ないしは情緒価値。
ブランド提供価値のうち、ステークホルダーの情動に訴えかける価値のこと。機能価値と対を成す概念。人が何かに憧れを感じるとき、その何かの機能面だけを見ているのではない。むしろ、そのものを持つことで覚える誇りや、そのものを利用することで感じるワクワクした感情などが羨望の的となる。この情緒価値が提供できない企業組織は、ブランドとして成功することが困難である。ブランドオーラともいうべき価値である。

出典元:情緒的価値とは | ブランディング用語集 | グラムコ株式会社

 

最近は愛情で買い物をしてる人って多いんじゃないかなと思います。

例えば、クラウドファンディングとか最たる例ですよね。

クラウドファンディング英語Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である[1][2]。ソーシャルファンディングとも呼ばれる[3]

出典元:クラウドファンディング - Wikipedia

 

この前見たのが、「学生がお金が無いけど海外に行きたいから応援してください」という企画です。これと似たようなものをよく見かけます。

まだ同じ立場の私からすれば「バイトすればいいじゃん」と思っていましたが、そのようなプロジェクトでも資金が集まっているものはちらほら見かけます。

 

一応、見返りとしては「ブログ記事書きます」「写真送ります」とかはあるんですけど、「一般人の記事も写真も要るの?」とか「ほとんど見返りもないものになぜ投資するんだろう」とか思っていました。

これは私が商品の「機能的価値」にしか注目していなかったためです。

 

 

出資者は、その人たちを応援したいから出資しています。

それは定量的には計ることのできない部分です。

 

どちらの買い物が良くてどちらの買い物が悪いとは思いませんが

自分の買い物がそのどちらにお金を払っているのかは分けて考えるべきです。

 

例えば、コムデギャルソンの洋服を機能的に優れていると思い込み、高い金額を出して買うのは過りでしょう。

確かにある程度は機能的にも優れているかもしれませんが、機能だけではその値段に反りません。そこにはブランドのバックグラウンドの価値であったり、周りからの承認を得られるという価値の料金が含まれています。

 

この思想に惹かれて買ったと思っていればその商品にも愛着がわいてきますし、満足度も高いままいられます。

だから、無理に機能が良かったと強がるのではなく、それが機能ではなく、思想での買い物であるということを認めることが大切です。

 

まとめ

私たちが幸せになるために出来ることは

・スキルを身に着けてお金を稼いで幸せを目指すか

・お金が無くても工夫して幸せを目指すか

このどちらかです。

 

自分の立場をはっきりさせましょう。

異なる立場の人を否定するのは間違いです。

 

正解も不正解もありません。どちらにもメリットデメリットはあります。

ただ、その人がどちらに着くかを選ぶだけです。

その選択の前に、この二つの選択肢があるんだよという事を教えてくれる本なんじゃないかなと思っています。

 

おしまい

 

 

無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21

無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21

 

 

『「ビジネスマンの国語力」が身につく本』~整理して考える~

 

はじめに

コミュニケーションの目的

国語力とは、話す・書く・聞く・読むという全てのコミュニケーションにおいて必要な能力です。では、そもそもコミュニケーションの目的とは何でしょうか?

 

それは「イメージの共有」です。

 

システムを説明するとき、上司を説得するときも、自分が持つイメージをどれほど近い形で相手と共有できるかが重要です。
 

スポーツ選手に必要な能力とは体力技術です。

それは全て身体を用います。だから、スポーツ選手は身体を鍛えます。

 

ビジネスマンに必要な能力とは説得力理解力です。
それは全て言葉を用います。だから、ビジネスマンは言葉を鍛えるべきです。
 
言葉の力とは国語力です。
国語力は以下の三つに分類できます。
・言い換える力
・比べる力
・たどる力 
 
私的に比べる力の章では新たな発見がなかったため
ここでは言い換える力たどる力の二つに絞って紹介しています。
 

言い換える力

 

 言い換える力とは
言い換える力とは、抽象化力具体化力です。
キーワードはつまりたとえばです。
 
抽象化とは、
みかん、りんご、ぶどう、つまり果物。
このように、具体的な例やモノ、コトを抽象的に直すこと。
 
具体化とはこの反対で、
果物、たとえばりんごやみかん。
このように、抽象的な言葉に対して具体例を挙げること。
 
単純ですが、この二つを操ることが出来れば、言い換える力を身に着けたと言えます。
 
鍛え方

→具体化と抽象化を繰り返す

ポイントは具体化だけ、抽象化だけではなく、両方を繰り返し行う事です。

 

イソップ童話や日本昔話などがわかりやすい例です。
これらには具体的な話と抽象的な教訓がセット書かれています。
 
例えば、「うさぎとかめ」では
物語(具体):余裕を見せていたうさぎがコツコツ頑張るかめに敗れた
教訓(抽象):手を抜いていれば、努力している人に抜かれる
→現状、優勢であっても結果が出るまでは努力しよう。
 
このような物語と教訓になっています。
もちろん、これをそのまま読むことも学びにはなるのですが、さらに深い理解をすることが出来ます。それには、この抽象化された教訓を自分に当てはめて具体化することが必要です。
 
例えば、、、
具体化1:今は志望校がA判定だけど、まだ苦手があるからそこを抑えよう
具体化2 :やっと試合に出られるようになったから、次はチームのために頑張ろう
というようなものです。
 
さらに先ほどの抽象化ではウサギ目線から考えていましたが、カメの目線で考えると
抽象化:努力は人を裏切らない
抽象化:我慢していれば、勝機は訪れる
というような抽象化も可能です。
 
このように、一つの具体的な事象から抽象化・具体化を繰り返すことで多くの学びを得ることが可能になります。
これに慣れてくると、たとえ話を用いて説得に生かすこともできますし、
物事の理解に生かすことも可能です。
 
 

たどる力

たどる力とは

たどる力とは因果関係を整理する能力のことです。

ある結果があります。それをさかのぼって、元となる原因を突き止める能力です。

例を挙げてみましょう。

 

上司「なぜ遅刻したんだ?」

部下「先日は残業しておりまして・・・」

という会話があったとします。この言い分に上司は納得するでしょうか?

 

この部下の主張は下記のとおりです。

結果:遅刻した

原因:残業していたから

 

これは直接の原因と言えるでしょうか?

遅刻からたどって考えてみましょう・

 

遅刻した

↓なぜか?

電車に乗り遅れたから

↓なぜ?

寝坊したから

↓なぜ?

昨日眠るのが遅くなったから

↓なぜ?

帰宅するのが遅かったから

↓なぜ?

残業していたから

 

整理すると、上記のようになります。

つまり、遅刻した直接の原因は「電車に乗り遅れたから」です。

このように因果関係について話すときは直接の原因を考えるようにしましょう。

 

鍛え方

→だから、なぜならを問い続ける

 

コツとしては8割の人が納得できるまでたどることです
先ほどは、例であったため「電車に乗り遅れたため」を遅刻理由としましたが、
「寝坊したため」でも十分通じるでしょう。
 
8割位の人が納得してくれるだろうなという程度まで因果関係を整理しましょう。
そうすれば、なんとなくそれっぽい話をするのではなく、本質的に重要な話ができるようになるでしょう。 
 

まとめ

ビジネスマンに必要な国語力とは言い換える力・比べる力・たどる力です。

ここでは、比べる力を除く二つについて説明しました。

それぞれを整理しておきます。

 

言い換える力

→抽象化・具体化する力

キーワード:つまり、たとえば

鍛え方:抽象化と具体化を意識的に繰り返す

 

たどる力

→因果関係を整理する能力

キーワード:だから、なぜなら

鍛え方:8割の人が理解できるまで、だから、なぜならを問い続ける

 

これらを学ぶことは簡単です。鍛え方は単純に意識するという事だけです。

何かを学ぶのに、魔法のようなやり方はありません。

誰でもできるけど、誰もやらないことを続ける人が有利になっていくのです。

 

 

もっと詳しく読みたい方は下記からどうぞ

 

「ビジネスマンの国語力」が身につく本

「ビジネスマンの国語力」が身につく本

 

 

『小さな習慣』~続けるコツ~

 

はじめに

今回は『小さな習慣』を参考に、習慣づくりについて書いてみました。

 

自己啓発本を読んで「頑張ろう、変わろう」と思っても、そのやる気は長続きしません。なぜなら、気分は浮き沈みの激しいものだからです。

続けたいのに続かない、ラクな方逃げてしまうというのは人類共通の特徴です。

 

しかし、気分に左右されずに行動に移せるような小さな習慣であればどうでしょうか?

 気分屋の人間でもきっと、続けられるはずです。

 

小さな習慣とは

習慣化したいことをできる限り小さくして、毎日実行することです。

 

この考え方には下記の前提があります。

1,大きな目標も行動が伴わなければ意味がない。

2,人は常に自分の自己管理能力を過大評価している。

3,1日だけたくさんより、毎日少しずつする方が大きな変化をもたらす

 

人は自分の能力を過大評価して大きすぎる目標を抱えてしまい、行動が伴わない。

それなら、小さな行動でも毎日積み重ねたほうが良いという考えです。

 

小さな習慣が有効な理由

 

そもそもなぜ続かないのか

続かない原因の多くはモチベーションに頼って行動するためです。

モチベーションとは感情に基づいたものです。気分とも言えるでしょう。

しかし、気分屋という言葉があるように、気分は時によって大きく変化します。

気分が不安定という事は、それに左右される行動も不安定になります、

 

モチベーションがうまくいくときは

・エネルギーが有り余っているとき

・他に大きな誘惑がないとき

この二つです。

 

そのため、多くの自己啓発本では

やる気を出す方法誘惑を断ち切る術が紹介されています。

しかし、これらが満たされなくても続けられるのが小さな習慣です。

 

行動にモチベーションは必要ない

では、モチベーションに頼らないで行動するにはどうすればよいのでしょうか。

それは、モチベーションが必要ないくらいに目標を小さくすることです。

 

ここで例を提示しましょう。

「毎日ブログを一記事書いてください」と言われたら、あなたは続けられますか?

僕なら続けられません(笑)

一記事というハードルが高すぎるからです。

 

では、「毎日ブログを50文字書く」という目標ならどうでしょう。

僕はこれなら続けられそうな気がします。

50字ならTwitterのつぶやき程度ですし、3分くらいあれば終わりそうです。

 

何が言いたいかというと、モチベーションが必要なくなるくらいに習慣を小さくするという事です。

服を着替えることにモチベーションは必要ありませんよね?

なら、習慣もそれくらい簡単なものにすれば続けられるようになります。

 

小さな習慣をつくる手順

 

1,何を習慣にするかを選ぶ

自分が習慣化したいことを選んでください。

これは自分の目標に沿ったものが良いでしょう。

 

例えば

目標「痩せたい」→習慣「ランニングをする」

目標「賢くなりたい」→習慣「本を読む」

というようなものです。

 

ここでは、まだ習慣は数値に落とし込まず、具体的行動だけわかっていればOKです。

 

2,それをバカらしいほど小さくする

その習慣をできる限り、実行が容易いものにしてみましょう。

ランニングをするという目標であれば、「ウェアに着替えて外に出る」

本を読むという習慣であれば、「毎日本を1ページ読む」

というように。

 

ここで重要なのは、バカらしいほど小さくすることです。

目安としては「その行動は3分で終わるかどうか」で考えてみましょう。

 

3,毎日実行して、記録する

それを実行したら、必ず記録しましょう。

回数は少なくても、続けているという事があなたの自信に繋がります。

 

4,無意識で行動できるようになる(習慣化)

習慣とは、自分が無意識に行っていることです。

歯磨きや食事のように、自然と日常に溶け込んでいるものです。

 

そんな風になるまで、続けてみましょう。

頑張る必要はありません。その習慣はバカらしいほど簡単なことですから。

 

まとめ

では、ここまでの話をまとめます。

 

小さな習慣とは、習慣化したいことをできる限り小さくして、毎日実行すること

手順は以下の通りです。

  1. 習慣化したいことを決める
  2. それをバカらしいほど小さくする
  3. 毎日実行して、記録する
  4. 無意識で行動するようになるまで続ける

 

では最後に、アンソニー・ロビンズのこんな一言を

「人生を形作るのはたまにやることではない。いつも続けていることである。」

人生に一発逆転はありません。

毎日の積み重ねがあなたの人生を型作ります。

 

小さな習慣

小さな習慣

 

 

 

 

『仕事を高速化する「時間割」の作り方』~時間の最大化~

 

はじめに

この記事では『仕事を高速化する「時間割」の作り方』に基づいて

大人の時間割の作り方、実行方法を紹介しています。

 

大人はなぜ時間を守れないのか?

それは何をいつやるかが決まっていないからでは

→つまり時間割が決まっていないからではないか?

というのが本書の出発点です。

 

時間割をつくるとは

Googleカレンダーにすべての予定を入力して、それを実行する

これだけです。

簡単なことのように思えますが、ほとんどの人が出来ません。

 

タスクに想定外の時間がかかったり、

急に予定が入ったりするのが当たり前だからです。

そんな方のために、段階別に解決策を示しています。

 

予定がわからないという方

→記録することからはじめましょう

 

「自分が一日で何をしているのかわからない。」

こう書くととんでもないように聞こえますが、そんなことはありません。

人間は慣れたことは無意識に行動していることが多いため、覚えていなくて当たり前です。

 

このような方はまず、自分の行動の記録を取りましょう。

こちらもGoogleカレンダーで結構です。

やり方は、30分以上の行動をとったらGoogleカレンダーに書き込むだけです。

これで自分が何をしているのかを明らかにしましょう。

 

なぜ30分以上なのか?

30分以下のタスクは記録するくらいなら、その場で済ませたほうが速いからです。

歯を磨く、挨拶するという行動をタスクに含むと、時間割をつくるための時間が増えすぎてしまいます。管理すべきなのはまとまった時間が必要なタスクです。

 

どれくらい時間がかかるのかわからない方

→タスクを分解してみましょう

 

一日のタスクが洗い出せたでしょうか?

では、かかる時間がわからないという場合はそのタスクを分解してみましょう。

 

例えば、ジムへ行くという行動を分解すると

ジムへ行く(移動)・・・10分

着替える・・・4分

筋トレ・・・30分

ランニング・・・30分

着替える・・・8分

帰宅・・・10分

計・・・約1時間半

 

上記のような感じです。筋トレの時間が正確でないと感じるのなら

デッドリフト10×3回→10分、ベンチプレス10×3回→10分のようにさらに細かく分解してみましょう。おおよその時間がわかれば十分です。

 

また、気を付けていただきたいことが一点あります。

それは時間を少し長めに見積もるということです。

目安としては1.2~1.5倍ほどです。

先ほどの例では1時間半だったので、2時間くらいですね。

 

なぜかというと、割り込みのタスクが入ったときのためです。

資料作成で自分が完成したと思っても上司に「○○の情報も追加しといて」と言われただけで、あなたの予定がガラガラと音を立てて崩れてします。

それを避けるために、時間に余裕を持たせて、予定を立てましょう。

余裕を持った人間は魅力的です。

 

入力はできた、実行が出来ないという方

→衝動での反応をゼロにしましょう

 

ここまで来たら時間割が完成して、いざ実行です。

しかし、ラクなこと、楽しいことに逃げてしまうのが人間です。

そんな方は衝動での反応をゼロにしましょう。

 

衝動での反応をゼロにするということは、

予定外のタスクが入ってこない環境をつくるという事です。

 

スマートフォンを例にとって考えてみましょう。

電源をオフにするというのはもちろんです。

しかし電源がオフにされていても、目の前にあれば、また触ってしまいませんか?

 

そんな時は、取り出すのにひと手間かかる場所にスマホを置きましょう。

かばんの奥底や、鍵付きの引き出しなどです。

そうすれば、一つ一つの障害ごとに「やっぱりスマホは触らないでおこう」という気持ちが芽生えて、誘惑に打ち勝てる可能性が高まります。

 

まとめ

ここまでの話をまとめます。

  • 時間割をつくって、淡々と実行するのが時間の有効活用になる。
  • タスクが思い浮かばない→自分の行動を記録する
  • タスクにかかる時間がわからない→タスクを分解して計算する
  • 時間割を実行に移せない→障害となるあらゆるものを遠ざける

以上です。

 

あと、無理は禁物です。時間割を一日ぎちぎちに詰めたり、かかる時間をぎりぎりで見積もったりして達成できなければ意味がありません。

この本の著者も一日の30%は開けておくべきという事を述べています。

 

「千里の道も、一歩から」

大切なのはできる範囲で実行し、続けること。

慣れてきたら、少しずつ洗練させていきましょう。

 

 

仕事を高速化する「時間割」の作り方

仕事を高速化する「時間割」の作り方