LIFE NOTE

基本に忠実に、お金・英語・ITの三つを軸に学び続ければ、人生割とうまくいくんじゃないかという仮説を立証しています。たまに、趣味のファッションや登山のことも書いたりします。

『「ビジネスマンの国語力」が身につく本』~整理して考える~

 

はじめに

コミュニケーションの目的

国語力とは、話す・書く・聞く・読むという全てのコミュニケーションにおいて必要な能力です。では、そもそもコミュニケーションの目的とは何でしょうか?

 

それは「イメージの共有」です。

 

システムを説明するとき、上司を説得するときも、自分が持つイメージをどれほど近い形で相手と共有できるかが重要です。
 

スポーツ選手に必要な能力とは体力技術です。

それは全て身体を用います。だから、スポーツ選手は身体を鍛えます。

 

ビジネスマンに必要な能力とは説得力理解力です。
それは全て言葉を用います。だから、ビジネスマンは言葉を鍛えるべきです。
 
言葉の力とは国語力です。
国語力は以下の三つに分類できます。
・言い換える力
・比べる力
・たどる力 
 
私的に比べる力の章では新たな発見がなかったため
ここでは言い換える力たどる力の二つに絞って紹介しています。
 

言い換える力

 

 言い換える力とは
言い換える力とは、抽象化力具体化力です。
キーワードはつまりたとえばです。
 
抽象化とは、
みかん、りんご、ぶどう、つまり果物。
このように、具体的な例やモノ、コトを抽象的に直すこと。
 
具体化とはこの反対で、
果物、たとえばりんごやみかん。
このように、抽象的な言葉に対して具体例を挙げること。
 
単純ですが、この二つを操ることが出来れば、言い換える力を身に着けたと言えます。
 
鍛え方

→具体化と抽象化を繰り返す

ポイントは具体化だけ、抽象化だけではなく、両方を繰り返し行う事です。

 

イソップ童話や日本昔話などがわかりやすい例です。
これらには具体的な話と抽象的な教訓がセット書かれています。
 
例えば、「うさぎとかめ」では
物語(具体):余裕を見せていたうさぎがコツコツ頑張るかめに敗れた
教訓(抽象):手を抜いていれば、努力している人に抜かれる
→現状、優勢であっても結果が出るまでは努力しよう。
 
このような物語と教訓になっています。
もちろん、これをそのまま読むことも学びにはなるのですが、さらに深い理解をすることが出来ます。それには、この抽象化された教訓を自分に当てはめて具体化することが必要です。
 
例えば、、、
具体化1:今は志望校がA判定だけど、まだ苦手があるからそこを抑えよう
具体化2 :やっと試合に出られるようになったから、次はチームのために頑張ろう
というようなものです。
 
さらに先ほどの抽象化ではウサギ目線から考えていましたが、カメの目線で考えると
抽象化:努力は人を裏切らない
抽象化:我慢していれば、勝機は訪れる
というような抽象化も可能です。
 
このように、一つの具体的な事象から抽象化・具体化を繰り返すことで多くの学びを得ることが可能になります。
これに慣れてくると、たとえ話を用いて説得に生かすこともできますし、
物事の理解に生かすことも可能です。
 
 

たどる力

たどる力とは

たどる力とは因果関係を整理する能力のことです。

ある結果があります。それをさかのぼって、元となる原因を突き止める能力です。

例を挙げてみましょう。

 

上司「なぜ遅刻したんだ?」

部下「先日は残業しておりまして・・・」

という会話があったとします。この言い分に上司は納得するでしょうか?

 

この部下の主張は下記のとおりです。

結果:遅刻した

原因:残業していたから

 

これは直接の原因と言えるでしょうか?

遅刻からたどって考えてみましょう・

 

遅刻した

↓なぜか?

電車に乗り遅れたから

↓なぜ?

寝坊したから

↓なぜ?

昨日眠るのが遅くなったから

↓なぜ?

帰宅するのが遅かったから

↓なぜ?

残業していたから

 

整理すると、上記のようになります。

つまり、遅刻した直接の原因は「電車に乗り遅れたから」です。

このように因果関係について話すときは直接の原因を考えるようにしましょう。

 

鍛え方

→だから、なぜならを問い続ける

 

コツとしては8割の人が納得できるまでたどることです
先ほどは、例であったため「電車に乗り遅れたため」を遅刻理由としましたが、
「寝坊したため」でも十分通じるでしょう。
 
8割位の人が納得してくれるだろうなという程度まで因果関係を整理しましょう。
そうすれば、なんとなくそれっぽい話をするのではなく、本質的に重要な話ができるようになるでしょう。 
 

まとめ

ビジネスマンに必要な国語力とは言い換える力・比べる力・たどる力です。

ここでは、比べる力を除く二つについて説明しました。

それぞれを整理しておきます。

 

言い換える力

→抽象化・具体化する力

キーワード:つまり、たとえば

鍛え方:抽象化と具体化を意識的に繰り返す

 

たどる力

→因果関係を整理する能力

キーワード:だから、なぜなら

鍛え方:8割の人が理解できるまで、だから、なぜならを問い続ける

 

これらを学ぶことは簡単です。鍛え方は単純に意識するという事だけです。

何かを学ぶのに、魔法のようなやり方はありません。

誰でもできるけど、誰もやらないことを続ける人が有利になっていくのです。

 

 

もっと詳しく読みたい方は下記からどうぞ

 

「ビジネスマンの国語力」が身につく本

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